両眼視機能検査

両眼視機能検査

米国式21項目検査

両眼視機能は100人いれば100の視機能状態があります。米国式21項目 両眼視機能検査は、遠方視時の斜位量、近方視時の斜位量、また調節力(近いところを見る時に水晶体を厚くしてピントを合わせる力)・輻輳力(近いものを見る時に視線を内に向ける力)・開散力(遠いものを見る時に視線を戻す力)、調節と輻輳&開散の相互関係などを遠方視時と近方視時でそれぞれ調べます。その結果あたかもレントゲン写真を撮るように、その人の持っている両眼視機能の問題点を写し出すことができます。また両眼視機能状態と快適なメガネの度数は切っても切れない関係があり、その快適なメガネの度数を米国式21項目 両眼視機能検査は割り出してくれます。

  検査の流れ

STEP
1.問診

検査の前に眼鏡の使用状況や頻度、お仕事や学校での状況、お困りになっていることなどを具体的にお聞きします。また現在お使いになっている眼鏡の度数やレンズのメーカーと種類などを調べさせていただきます。

STEP
2.予備検査

1,オートレフ(近視・乱視・遠視の他覚検査)

2.遠方の視力検査

3.近方の視力検査

4.瞳孔距離測定  (右眼と左眼の瞳孔間の距離を測定)

5.利目テスト (手や足と同様、目にも利目があります。)                                          

6.立体視検査

7.カバーテスト (斜視や斜位の有無・向きの測定)

8.N.P.C (近くを見る限界点の測定)

STEP
3.米国式21項目検査

問診・予備検査データから下記の中の必要な検査を行います。

#1 前眼部・透光体・眼底検査

#2 ケラトメーター

#3 遠方水平斜位 (旧度数or裸眼)

#4 レチノスコープ (静的検影方)

#5 レチノスコープ (動的検影方 50cm)

#6 レチノスコープ (動的検影方 100cm)

#7M 片眼20/20を得るMOSTプラス度数

#7  両眼20/20を得るMOSTプラス度数

#7A 両眼最高視力を得るMOSTプラス度数

#8   遠方水平斜位 (#7A)

#9#10 遠方輻輳力 (内よせ)

#11     遠方開散力 (外よせ)

#12A  遠方上下斜位 

#12B  遠方上下開散力

#13A 近方水平斜位 (旧度数or裸眼)

#13B 近方水平斜位 (#7A)

#14A 単眼調節ラグ

#14B 両眼調節ラグ

#15A 近方水平斜位 (#14A)

#15B 近方水平斜位 (#14B)

#16AB 近方輻輳力 (内よせ)

#17AB 近方輻輳力 (外よせ)

#18A  近方上下斜位 

#18B  近方上下開散力

#19AB 調節力 

#20 近方実性相対調節検査

#21 近方虚性相対調節検査 

(注)日本では前眼部検査や眼底検査など眼鏡店では行うことができない検査項目があります。

STEP
4.装用検査

テストレンズを掛けて試していただきます。遠近両用や中近両用をご希望の方はレンズの種類がありますので、実際掛けていただき、どのタイプのレンズにするか決定します。

一覧

近視・乱視・遠視の度数の測定   #7M  #7  #7A

*遠くを見ている時の水平方向の斜位の量 (外斜位・内斜位の測定)  #8

*遠くを見ている時の上下方向の斜位の量 (上下斜位の測定)    #12A

*遠くを見ている時、水平方向の斜位を修正する力がどれだけあるか。 #9  #10  #11 

*遠くを見ている時、上下方向の斜位を修正する力がどれだけあるか。  #12B

*近くを見ている時の水平方向の斜位の量 (外斜位・内斜位の測定)   #13A  #13B  #15A  #15B

*近くを見ている時の上下方向の斜位の量 (上下斜位の測定)    #18A

*近くを見ている時、水平方向の斜位を修正する力がどれだけあるか。   #16AB  #17AB

*近くを見ている時、上下方向の斜位を修正する力がどれだけあるか。   #18B

 (斜位を修正する力は個人差があります。斜位の量が大きくても修正する力が多い人は症状が出ないこともありますし、斜位の量が小さくても修正する力が少ない人は症状が出る場合があります。)

*近いところを見る時に正確にピントを合わせているか、もしくはその力(調節力)の測定   #14A  #14B  #19AB

(老眼とは調節力が衰えることですが、近視の未補正もしくは低補正状態が続くと子供さんでも調節力が弱くなります。)

*調節と開散力の測定   #20

*調節と輻輳力の測定   #21